Ruby on Railsの環境構築 その3 rbenvとruby-buildとRubyのインストール
- 2019.05.02
- 2019.08.08
- Ruby on Rails
- 素人が Ruby on Rails と Vue.js でブログサービスを作るまで
よこのじ(@yokonoji_work)です。
「Ruby on Railsの環境構築 その2 Ubuntuのインストール」でUbuntuのインストールとVagrantの立ち上げを行いました。
今回は、rbenvとruby-buildを入れて、Rubyをインストールするところまで進めます。
Ruby on Railsの環境構築は、全4記事で構成されています。
Ruby on Railsの環境構築 その1 VagrantとVirtualBoxの理解とインストール
Ruby on Railsの環境構築 その2 Ubuntuのインストール
Ruby on Railsの環境構築 その3 rbenvとruby-buildとRubyのインストール
Ruby on Railsの環境構築 その4 RailsとMySQLのインストール そしてRails server
rbenvのインストール
次にrbenvをインストールします。
rbenv とは、Rubyのバージョンをプロジェクトごとに切り替えることができるツールです。
Rubyとgem(Rubyのライブラリ)はそれぞれバージョンを持っており、バージョンによっては利用不可能なことがあります(Railsもgemのひとつ)。
そのため、プロジェクトごとにバージョンを指定する必要があり、Rubyのバージョンを指定するのがrbenvです。
まずは、既に入っているRubyのバージョンを確認してみます。以下、Vgrantに接続状態でコマンド入力してください。
$ ruby -v -bash: ruby: command not found
この場合、Rubyは入っていません(-y はすべての返答にyesで答えるオプション)。
次に基本的なツールのインストールを行っていきます。
インストール可能なパッケージの「一覧」を更新
$ sudo apt-get update
railsの環境構築について調べているとyumというコマンドを見かけるかと思います。
これはCentOSで使われているパッケージ管理コマンドで、Ubuntuで使おうとするとコマンドが見つかりませんとエラーが出ます。
Ubuntuでyumを使う場合は、次のコマンドでyumをインストールする必要があります。
$ apt-get install yum
今回はyumなしで進めます。
Gitをインストール
$ sudo apt-get -y install git
Gitのバージョンを確認。
$ git --version
何らかのバージョンのGitが入っていると思いますが、最新バージョンにするために次の3つのコマンドを当てておきます。最初のコマンドで、一度Enterを押すように言われます。
$ sudo add-apt-repository ppa:git-core/ppa $ sudo apt-get update $ sudo apt-get -y install git
nodejs もインストールしておきます。
$ sudo apt-get -y install nodejs
それでは、rbenvをインストールしていきましょう(参考:rbenv -GitHub)。
$ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git ~/.rbenv $ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc $ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bashrc $ exec $SHELL
4つのコマンドを入力したら、rbenvのバージョンを確認してください。バージョン表示できれば、rbenvのインストールはOKです。
$ rbenv --version rbenv 1.1.2-2-g4e92322
ruby-buildのインストール
rbenvはRubyのバージョンを切り替えるためのものですので、Rubyをインストールするための ruby-build もインストールします。
$ mkdir -p "$(rbenv root)"/plugins $ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build
これでruby-buildのインストールは完了です。
rbenvとruby-buildの設定が正しいか確認するために、次のコマンドを入力してください。
$ curl -fsSL https://github.com/rbenv/rbenv-installer/raw/master/bin/rbenv-doctor | bash
このように、各項目OKという表示がされれば問題ありません。
Checking for `rbenv' in PATH: /home/vagrant/.rbenv/bin/rbenv Checking for rbenv shims in PATH: OK Checking `rbenv install' support: /home/vagrant/.rbenv/plugins/ruby-build/bin/rbenv-install (ruby-build 20190423) Counting installed Ruby versions: none There aren't any Ruby versions installed under `/home/vagrant/.rbenv/versions'. You can install Ruby versions like so: rbenv install 2.2.4 Checking RubyGems settings: OK Auditing installed plugins: OK
ruby-buildのWikiを見ると、OSごとに推奨されるビルド環境があるようですので、次のコマンドで必要なものをインストールしておきます。途中でY/n?と聞かれるのでyと答えてください。
$ sudo apt-get install autoconf bison build-essential libssl-dev libyaml-dev libreadline6-dev zlib1g-dev libncurses5-dev libffi-dev libgdbm5 libgdbm-dev
Rubyのインストール
インストール可能なRubyのバージョン一覧を確認する。
$ rbenv install --list
Rubyをバージョン指定でインストールする。
$ rbenv install 2.6.3
記事作成時点では、2.6.3が最新でした。インストールには少し時間がかかるかもしれません。
インストールできたら、Rubyのバージョン確認を確認してください。
$ rbenv versions 2.6.2 * 2.6.3 (set by /home/vagrant/.rbenv/version)
これは2.6.2と2.6.3をインストールしている状態です。
次のようにすると、デフォルトで使用するバージョンを2.6.3にできます。
$ rbenv global 2.6.3
プロジェクトごとにバージョンを指定したい場合は、このようにコマンド入力します。
$ rbenv local 2.6.2
今回は、Rubyバージョンを切り替えるツールrbenvとRubyをインストールするためのruby-buildを入れ、Rubyをインストール・バージョン切り替えまで進めました。
次の記事では、Railsのインストールとデータベースを管理するためのMySQLをインストールしていきたいと思います。
Ruby on Railsの環境構築は、全部で4記事あります。
Ruby on Railsの環境構築 その1 VagrantとVirtualBoxの理解とインストール
Ruby on Railsの環境構築 その2 Ubuntuのインストール
Ruby on Railsの環境構築 その3 rbenvとruby-buildとRubyのインストール
Ruby on Railsの環境構築 その4 RailsとMySQLのインストール そしてRails server
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