リップル(XRP)の適正価格はもっと低いかも。将来価格を分析・予想するための時価総額

よこのじ(@yokonoji_work)です。

Messariより「XRP Market Cap May Be $6.1 Billion Overstated – Unqualified Opinions」というレポートが公開されました。これは、循環供給のデータに不適切な箇所があり、XRPの時価総額が61億ドル(約6700億円)も過大評価されているという指摘です。

XRPを保有するリップラーの方々にとっては、将来の価格を予想するための材料になるかと思いますので、確認してみてください。

リップル(XRP)の時価総額には循環供給の罠がある

リップル(XRP)の時価総額をCoinMarketCapで確認すると、約1.44兆円となっています(2019年1月25日)。これは、循環供給410億XRP × 1XRPの価格(約35円)で算出されたものです。

一般的には、循環供給は410億XRPなので、エスクローを含むリップル社の保有量590億XRPが売り圧になるという認識ではないでしょうか?

リップル XRP

しかし、Messariは循環供給410億XRPというのは正しくないと指摘しています。その理由を見てみます。

410億XRPには、次のようなXRPの保有分が含まれると推定されています。

  • 共同創業者のJed McCaleb氏が保有する67億XRP(販売量は毎日の取引量の1%に制限されている)
  • RippleWorksに寄付する予定の59億XRPは非流動的なもの
  • RippleWorksの保有量は25億XRPは、指定の取引所の取引量に応じた1日の販売量に制限されている(2017年4月30日には28億XRPだった)
  • マネーサービス事業であるXRP IIが販売した41億XRPには再販売制限がかかっている可能性がある

合計すると192億XRPです。これらは循環供給の410億XRPに含まれながらも、非流動的なものですので、実際の循環供給は218億XRPということです。

仮想通貨などの投資対象は、需要と供給のバランスで価格が決定します。XRPについてを見てみると、ある需要に対して供給は218億XRPです。このバランスで1XRP=35円の価格が付いています。

しかし、時価総額の計算は、218億XRP×35円ではなく、410億XRP×35円で行われています。つまり、192億XRP分(時価総額の46%)ほど水増しされた時価総額であると考えらます。

これを踏まえて現在の適正なXRPの価格を見てみると、1XRP=約19円と計算できます。

リップル(XRP)について思ったこと

Ripple公式

Messariのレポートは循環供給に不透明な部分があるという指摘ですが、すべての人が公平に扱えるブロックチェーンにおいてこのような指摘が出てくるというのはおかしなことです(不透明なところがあってはダメです)。

ビットコインが世界中で注目されているのは、誰にも制限されないブロックチェーンという技術、そして高い分散性からなるセキュリティがあるからです。

特定の何かを信用するのであれば、ブロックチェーンじゃなくても良いのです。リップル(XRP)が中央集権寄りの仕組みになっていることについては、今一度考えてみても良いのではないかと思います。

とは言え、リップル(XRP)が戦っているのはビットコインではなくてSWIFTのはずです。SWIFTのメッセージング・サービスをリップルのサービスに置き換えて銀行間での送金をXRPが担うというシナリオです。

そうであれば、ある程度は閉じたネットワークの方が都合が良いのでしょう。ブロックチェーンのプロジェクトというよりは、単に金融プロジェクトと捉える方が辻褄が合う点が多そうです。

それはそうと、リップル(XRP)の将来価格の予想における重要な要素に「銀行間の送金規模」がありますが、一般人に仮想通貨が普及したときに送金手段としてどの通貨が選ばれるのでしょうか?

ビットコインやイーサリアムのスケーライリティが改善されて送金速度に不安がなくなれば、価値の保存やDappの燃料を目的として普段から持っているBTC, ETHは気軽に使われるものになりそうです。そうなれば、銀行間の送金規模自体が小さくなるので、リップル(XRP)の将来性はどうなるか?ということも考える必要がありそうです。